”芳眠”最後の日

芳眠メニュー

先日、九州の久留米出身の若い仲間がおいしいとんこつラーメンが食べたい!といっていたので
知る人ぞ知る”芳眠”に一緒に行った。
開店は19:00からなのでJR宇治駅を18:30に出発して雨の降る中を車を飛ばして行った。
その若い仲間は就職がこの宇治にやってきたが仕事漬けの毎日なのであまり知らないのだ。
だからできるだけ知っている良いお店を教えてやりたいと思い一番大好きなお店を案内するつもりであった。
結構込んでいたがやっと店の前に到着するとまだ19時過ぎだというのに車がずらっと並んでおり
店の前に行列ができていた。
僕もそこの大将とは顔を覚えてもらっていて行くとよく声をかけてもらう。
久しぶりの芳眠だったので楽しみにしていた。
やっと順番がきて席に着くと店の奥に張り紙がしてあった。

「この12月31日をもって閉店をします。長い間ありがとうございました。」

店の真ん中の壁にはベニヤ板でできたボードが掛けてあってみんなの思いが書き込まれていた。
かなり大きなボードだが全面に書き込まれていて隙間がないほどだ。

だからこんなに人がやってくるのか!とやっと理解できた。

僕は最後に食べられて良かったがもし今回若い仲間とのことがなければひょっとすれば知らなかったわけで

まだ、このことを知らない人がいるかもしれなし本当に19年間やってきたのにもったいない。

僕たちの後にもすごい行列ができていたので、大将とろくに話もできなかったが、最後のラーメンを食べて後にした。